スキージャンプってどんな競技?
皆さんこんにちは、ぽよまると申します。
長野県生まれ長野県育ち、小学4年生から大学卒業まで13年間ノルディック複合をやっていました、元競技者です!
ここではスキージャンプに興味を持ったそこのあなたと、
すでに魅力に取りつかれたそこのあなたへ
シンプルかつマニアックな情報をお届けしていきます!
まずはあなたのレベルにあったところからご覧ください
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スキージャンプって何?
競技名を知らない方はおそらくいらっしゃらないかと思いますが、
実際にどんな競技かをご存じない方は多いかと思います。
いわゆる「スキージャンプ」は大きく分けると2つに分かれています。
・スペシャルジャンプ
日本を代表するアスリート、レジェンド葛西こと葛西紀明選手や、
先日、個人ワールドカップ表彰台登壇回数最多記録(109勝)でギネス世界記録に認定された高梨沙羅選手は
こちらの種目に該当します。
特に団体競技では1998年長野五輪で日の丸飛行隊が金メダルを獲得したことでブームが起こり、「お家芸」と評されるほど日本が強い時代がありました。
その裏方にスポットライトを当てた「ヒノマルソウル」も公開されていますね!
非常に簡単に説明すると、より遠くへキレイな姿勢で飛んだ選手が勝ちます。
(またの機会に詳細なルールを説明しますね!)
・コンバインド(ノルディック複合)
2018年平昌五輪個人ノーマルヒル銀メダリストの渡部暁斗選手や、かつて「キング・オブ・スキー」の異名を持ち、オリンピックや世界選手権で金メダルを総なめしていた荻原健司さんはこちらの種目に該当します。
簡単に説明すると、ジャンプ競技を行ってから飛距離をポイント換算し、ポイントがたくさんある選手から後半のクロスカントリースキー(以下クロカン)をスタートします。
クロカンは10km(2.5km×4周)を走りますが、その10kmを1番最初にゴールした選手が優勝します。
つまり、どんなにジャンプが下手でもめちゃめちゃクロカンが速ければ優勝できてしまいます。
(選手に声援が届くため、観戦がとても面白い種目です!)
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有名な選手は?
観戦したいけど、選手を知らないと応援もつまらないですよね…。
特にスペシャルジャンプは一瞬で終わってしまうので、強い選手を知っておくと飛ぶ前から期待が膨らんで、見ているこちらまで緊張するほど楽しめます!
・葛西 紀明(カサイ ノリアキ)選手
紹介:1972年生まれ、北海道出身、御年48歳のレジェンド・オブ・レジェンド!
多くの現役選手が生まれる前から最前線で競技をけん引し、そのキャリアは30年を超えます。なお、欧州で一番有名な日本人は葛西選手だとか、そうでないとか…。
特徴:ラッキーカラー(イメージカラー?)は黄色、鋭い飛行曲線と類稀なる運動神経で今なお現役で戦い続ける日本のシンボル選手です。
ついた異名はレジェンド、カミカゼ。
・小林 陵侑(コバヤシ リョウユウ)選手
紹介:1996年生まれ、岩手県出身、24歳の新鋭!
彼の持つワールドカップ通算19勝は日本人男子最多記録であり、2018年ー2019年シーズンはワールドカップ総合優勝を成し遂げた。また、欧州勢以外の総合優勝は史上初、ジャンプ週間4戦全勝は史上3人目など、もっと大々的に報道されるべき選手です。
特徴:ふわっとした高めの飛行曲線から重力を無視するように高度を下げず、あっさりと華麗に着地を決めます。
オーストリアの実況者が叫んだことによりついた異名は「宇宙人」
・高梨 沙羅(タカナシ サラ)選手
紹介:1996年生まれ、北海道出身、24歳の日本を代表するアスリート!
先日、W杯表彰台登壇回数109回がギネス世界記録に認定された、まさに日本を代表する女子アスリート。一言でいうと天才。他のアスリートのように異次元な身体能力はないのですが、身体能力のステータスを全てスキージャンプに全振りしているといっても過言ではないほど圧倒的な技術を持ち合わせています。
私生活ではファッションやメイクなどがたびたびメディアに取り上げられ、インフルエンサーとしても活躍しています。
特徴:彼女は失敗をしない、これにつきます。
特筆すべきは空中でのスキー操作とバランスのとり方。屋外競技ゆえに環境に左右されますが、目に見えない風を感じ取ってバランスをとる能力がズバ抜けています。
そして、ほぼ全ての試合で表彰台に絡んでいるその経験が強靭なメンタルを築き上げ、団体戦での安心感をもたらすことから、チームメンバーからの信頼も厚い選手です。
・観戦・観光できるおすすめスポット!
長野県白馬村にある白馬ジャンプ競技場や、北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場は
観光地としても一役買っています。
大倉山からは札幌の市街地を一望、白馬では広がる山々と豊かな自然を一望することができます。
いずれも選手が練習中であれば、実際の飛行を間近にご覧いただくことができます。
白馬では、ノーマルヒルとラージヒルの間にリフトが設置されているため、ちょうど選手が飛んでいる最中だと空中の風を切る音まで感じていただくことができるかと思います!
さすがにジャンプ台だけ見るために行かないよな…
なんて方には野沢温泉スキー場もおすすめです!
冬季シーズンのみですが、地元の小中学生が練習している風景がスキー場から見られます。
ちょっと足を止めて、将来の有望選手の卵を見ることができるかもしれません!